鉄の女と名高い友人に恋人ができた。 生まれて初めての恋人。 恋愛は人を受け容れることだったね。

愛想笑いはしたくない。 高笑いはしたい。 誘い笑いはしたくない。 ごまかし笑いもしたくない。 私は私のなんやわからんルールで笑いたい。 拍手に値しない時は拍手しない。 のれない曲で揺れたりもしない。 私は媚びない。

寂しいと言える贅沢 死にたいと言える幸福

どうせ好かれもしないなら嫌われたって構わないと言いながら、それでも何とか好かれたりはしないものかと一縷の望みを捨てきれない諦めの悪い私。

私は箸置きマニアだ。 そして、陶器に目がない。 ある時、ひょんなことから箸置きを知人にプレゼントすることになった。 プレゼントを贈ることは好きだ。 相手が自分では選びそうに無い、でも相手好みを考慮しつつ私にしか贈れない絶妙なラインの物を選ぶ。 …

「力を抜いてくださいね」 それができれば もっと楽に生きられたはず 天井を見つめた

「私が好きな人間は、私のことなんか好きにならない」 私になんて見向きもしない人だからこそ、魅かれるのだと思う。 そして何度も何度も思う。 あなたが好きな人を呼ぶ声で私も名前を呼ばれたい。 そんなことを思い出させてくる夜。 そんなことを誘発する小…

人間の脳は、その者の見たいように見せ、聞きたいように聞かせ、感じたいように感じさせる。 私の見ている世界は私の望んだものか? 私の聞いている言葉は私の望んだものか? 私の感じているこれは私の望んだものか?

彼女は装い方が殊の外、すごい。 くしゃみの仕方ひとつ、 食後の感想ひとつで、 いやになる程、装う。 その装いが板に着き、 まるで装っていないかのように振る舞うが、 その振る舞いが周りを遠ざける。 誰からも嫌われたくない という祈りが痛いほど溢れて…

人を想うことにおいて 誰かを傷つけること 誰かに傷つけられることは起こる。 どんなに心を配っていても それは不慮の事故みたいなもんで。 それを恐れたり嫌がったりして 立ち尽くしてはいけない。 人は傷ついたって治る。 人の力で治せる。

あの日見た桜を忘れない なんて戯言で 私は忘れていく 変わっていく でも また桜の季節がやって来たら 何か思い出したような でも思い出せない このもどかしさを感じたい

こんなに悩んで 語り合っても いたたまれない気持ちになっても 月は 明るい。

周りの物事や状況、 世相や他人の意見、 その時の感情に たとえ惑わされたとしても、 大事なことを大事だと思える感覚を 物事の本質を見極める力を いつもおなかのど真ん中に据えておきたい。

知らんがななことを外に流せる人は幸せ。 だだ漏れさせればだだ漏れさせるほど幸せ。 知らんがななことを狙い撃ちで流された人! 渾身の知らんがなを発する権利を授ける!!

ピアニストは孤高の存在だ。 ステージに立てば、ピアノに、音楽に、独りで向かう。 どんなにライトで照らされても。 どんなに華やかなドレスを纏っていても。 私の親友は酒豪で、面食いで、ピアニストだ。 演奏会前日に練習を聞かせてもらい、彼女の音色のあ…

お嬢さんは全然、お嬢さんじゃない。 特別サービスは全然、特別じゃない。 本日限り!はきっと普段からだろう。 でも、威勢のいい商売人の嘘は好きだ。 干物屋の大将が70代のお嬢さんに 『売るのは俺ら商売人の責任や!食べ方?こんなんもあんなんもあるけど…

人間には、向き不向きがある。 各々の器がある。 人の器を、他人が指摘してもよいものか。 己の器に見合ったことをして生きたい。

真に賢い人は、意見の異なる双方を納得させる方法を生み出せる。 何かに敵意を剥き出しにして、戦いを挑むという方法は浅はかだと思う。 相手を陥れる方法でしか自分を納得させられない者は決して賢くない。 戦い方を誤る者は私は嫌いだ。

日々、とてつもなく頑張って働いていた。 他の人たちが嫌がりそうな厄介な案件は引き受け、気負ってやっていた。 後輩たちがその程度でいいのかと疎ましく思っていた。 上司は何をしているのかと憤っていた。 頑張って、頑張って、息が詰まるほど、頑張って…

慣れることは怖いことだと思っていたが、 本当に恐るべきは慣れたと思い込んでいることだと思う。

会いすぎない。 近づきすぎない。 親しくなりすぎない。 甘やかしすぎない。 そんなことが必要な関係性もある。

宗教心はほぼないが、仏像を見るのが好きだ。 仏像は煩悩の残り方により、四つに分類することができる。 煩悩残高ゼロ、悟りを開いた如来。 煩悩残高ごく僅か、お洒落欲のみが唯一残ってしまった菩薩。 煩悩残高あり、感情が表情に出やすく、お洒落欲もばり…

本当に大事なことは 回線を通して伝えてはいけません 照れくさくて伝えにくいことでも 言いわけがましいような気がして話しにくいような気がすることでも たとえそれが相手を傷つける可能性があっても 相手を追いかけてでも話ができるように 嫌われたくなく…

捨てられない箱がある。 ただの段ボール箱。 数年前にかつての恋人からのクリスマスプレゼントが入っていた箱。 彼の丁寧な字で住所や名前が書かれていた箱。 私の手元に渡るまでの箱自体のエピソードがとても可愛かった箱。 その箱のエピソードの可愛らしさ…

誰かの、あるいは、何かの代わりではなく 気を紛らわせるための相手でもなく ただただ、私を必要とされたい。 私が好きな私を愛せ。

禁じ手を使った。 この手だけは使うまいと思っていた。 結果、一時的に功を奏しはしたが、 不本意な手段を使う罪悪感は残った。 どんな思いでこれまで働いてきたと思うのか。 それが勤めと言い聞かせてきたと思うのか。 不本意は巡る。 己で断ち切るしかなく…

母が鬼なら 私は鬼の子 鬼の子は鬼の子なりに鬼 人の気持ちに 揺さぶりをかけ ふるい分け 何が残るか 何が落とされるか 知りたいだけ 鬼の鬼たるやを横目に 鬼の子は鬼の子たるやを 見せつける 母よ あなたの子は 毅然と鬼となり あなたにまで 揺さぶりをか…

女なら如何なる時も肝を据えなさいと事あるごとに母から言われてきた。 決断が鈍る時、答えを出すのを先延ばしにしたい時、宙ぶらりんのちゃらんぽらんでいたい時は確かにある。 それでも来たるべき時が来れば、己の眼をグワシと開き、人の声に耳を傾けて、…

不透明人間

透明人間について、話がしたい。 透明人間について考えられる時は心穏やかな時だ。 人々は、透明人間のことをもっと想像すべきだと思う。 こんなに膨らむ想像はそうはない。 ラーメンズのコントの中でも特に秀逸な『TEXT』に出てくるやりとりが印象深い。 透…

パンツをはいて

人は誰かによく思われたい、好かれたい、愛されたいと心に服を着せる。 ある人は着飾ることがとても得意だったり、ある人はとても薄着、またある人はとても厚着だったりもする。 時にその服は鎧となり、時にその服は武器にもなる。 私は、その服を脱がすのが…