「すき」だとか 「付き合おう」だとか 大人の恋愛では言わないのが主流? それとも遊ばれてんの? 「癒しあいたい」は何所属?

満月はまんまるに見えない 常に少し足りないように思う それは私が満たされていないからか それは私の目が歪んでいるからか

私の中で何かが切れた 恋だったはずの何かが 終わってしまった

空の美しさを伝えたいのに 写真に収められない 言葉にならない 絵にも描けない もう一緒に見るしかない 共感への術を持たない私は 一緒にいることを選びたい

互いの胸に触れ合って 心音が聴こえないねと笑い合う もしかして死んでるのかもね私たち

すべての秘密を明かしたら あなたはどんな顔をするでしょう でもそんな日は来ないから あなたの顔を思い浮かべながら 秘密を抱いている

「そろそろ死ぬよ」 と電話口で戯けて言う 3年ぶりの通話 そのあと夢をみた 手を繋いでいた 夢だとすぐにわかる夢

気に障ることした? 邪魔になった? 理由を聞きたいのに聞けない 「ご自愛ください」 なんて 心ない言葉で私を捨てるんだろう

☎︎

誰でもいいから話がしたいんじゃなくて あなたと話がしたいんだけれど あなたに断られるのが怖いから 誰でもいい誰かと話をしているだけ あの頃みたいに電話してよ

好きって言って 好きって言われたいだけなんだ 私が求めてることなんて だのになぜ 歯をくいしばり 君はいくのか そんなにしてまで

手を繋いで眠る あなたの指が私の手にとんとんと 優しく触れているのを感じて眠る 長く続けすぎたのかもしれない 終わりが切り出せない 失いたくない

わたしのからだのほんとばか

性欲を持て余したくない

この人にも大事に思われないのか と感じることに 慣れてきている自分が憎い 慣れるな 怒れ

「ホワイトデーだから」と 手渡された珈琲豆がうれしくて その日から ちびちびちびちび大事に大事に珈琲を飲んだ 特別な珈琲だった あれから一年 ねぇ一緒に珈琲飲もう そろそろ誘ってもいいかな

生活のために必要な電化製品を選ぶ たくさんの選択肢の中から好ましい物を 支払いを終えると やっと大人になった そんな気がした

出会うまでは 頻繁に通話をしていた 何が面白いとか 何がお気に入りとか 最近考えていることとか 美味しいものの話とか たわいもないことから 真剣なことも 時には深夜まで 数時間 話していた 出会ってからは 一度も通話していない 二年間で一度も 会えば沢…

「少々お待ちを」やら 「何卒」やら そんな言葉で私を遠ざけないで 寄り添いたいのに それは望まれておらず 「黙って待つ」しかない そんな時こそ 側においてくれたらいいのに

返信欲しさに付けた?は 未読のまま漂っている

お気に入りの器を 新聞紙で割れないように包む 愛する誰かと暮らすことを夢見て 器を楽しげに選んでいた頃があったという証 誰かと暮らすことはないけれど 私は私の暮らしができるようになりたい

胸に手を当てて 心音を掌に感じる 「生きてるね」 「生きてるよ」 「心臓動いてる」 「生きてるからね」 掌を離さず眠りにつく 安心してよく眠れた

珍しく素直に 「会いたかった」と伝えたのに 冗談が返ってきて 私はベッドの上で小さく 「茶化されて終わりかよ」と呟いた 会いたかったのにうまくいかない

そんなこんなで 今回の月の満ち欠けは 私の精神に多大な影響を及ぼし 寝ても覚めても 発情期 と相成りました 愚かだけど事実

「要望があれば言ってくださいね」 私の要望は 「愛してほしい」です 言うと困るだろうから 言えない 言わない 「ちゅーして」すら言えないのに

「これは非常食だ」と笑い合った あの日のチロルチョコは ポケットに伝わる私の熱で いつの間にか歪になってしまった それなのに いつまでも食べられない これは非常食だから あなたにどうしても会いたくてたまらない夜に

駅で待ち合わせをする ドライブをする いつもは一人で行くお気に入りの場所にご招待する 写真を撮る 猫を探す 鼻歌をうたう 二人で歩き回る チロルチョコをポケットに入れて歩く 思い出の街を巡る ラーメンをすする うどんを食べる 水族館に行く ウミガメを…

車の中で隠れて 小さく小さく歌う 大好きだった人への happy birthday 怖い女だな 本当に私は

「会いたい」という理由では会えないの 実は結構しんどいの

夢をみた 赤子に乳をやる夢だった 目覚めて 笑ってしまった 泣いてしまった 私の夢だった

これは予言ですが 次の生理がきたら 私は泣くと思う