おやすみ

つい、「ここに愛はありますか?」と尋ねてしまった。

もうこれ以上、自身や彼を誤魔化して継続することに意味を感じられなかった。

 

夕暮れや年の瀬が苦手な、何かを終わらせるのがとても苦手な彼に別れを決めさせた。

それは私の優しさでもあり、私のエゴそのものでもあった。

 

状況を整えなかったのは彼で。

それほどの女でなかったのは私で。

悲しいけれど終わりにしよう。

 

おやすみ。あんまり泣いたらだめだよ。