スイミング
お仕事で、子どもたちがスイミングスクールに参加するのに付き添う。
プールサイドで高温多湿で朦朧となりながら、子ども達が泳ぐのを見る。
プールが好きな子もいれば、苦手な子もいる。
水の中なのにへらへらと笑ったり、猛者は水の中なのにしゃべったりして、あっという間に水をたくさん飲む。
でも、なんとなく楽しそうで面白がっていて、不思議なことに彼らは浮いている。
真面目な子は、泳ごう泳ごうと思うあまり、力が入り、みるみるうちに溺れる。
一度溺れかけると、恐怖心が芽生える。
慎重になって、ままならなくなる。
生きていくのも同じこと。
力を入れすぎてはうまくいかない。
ゆっくり息を吸って、吐く。
力を抜いて。
隙を与えて。