サナギ

蝶になるために幼虫はたくさんの養分を体にしっかりと蓄える。

そして、サナギとなる。

サナギは表皮1枚で一旦ドロドロになり、蝶になるための再形成を行う。

 

サナギは硬くなったまま、羽化の時を待っているものだと思っていた。

外からは見て分からない、大きな変化を遂げていることに、ひどく心を動かされた。

 

そして、サナギは美しいキアゲハになっていた。

誰にも見守られることなく、ひっそりと。