団長としての最後の大仕事を終えた。 ステージに金銀のテープが飛ぶのを見て 客席がわっと華やいだ声が出たのを聴いて 自分の演出力みたいなものを噛み締めて ただただ笑ってしまった。 お疲れさま、自分。 よくやったよ、私。

母校の中学生の演奏会を見る。 一年に一度、ほぼ必ず、見る。 OB出演、という誘いもあるけれど、 私は見ることにしている。 「この中に原点がある」といつも思う。 指揮棒が下りる瞬間。息。音の渦。 脚本を書くことの面白さ。 見せるということの奥深さ。 …

私きっとあなたのことを ほんのうっすらと 好きだったと思うの

湧いては消える あわよくば が 少しずつ少しずつ 積もり積もる 父にも 夫にも ならなくてもいいから この子の姿を写真に撮ってほしいと思う これ以上ないほど 期待まみれの あわよくば なくなれ なくなれ なくなってくれ 願うだけ虚しくなることを 知れ

顔も知らない私を案ずる優しい声に 我が子を案ずる優しい言葉に そっと寄り添える懐の深さに 心底救われた夜がある

何が言いたいのか 何を伝えたいのか 何を知りたいのか 何と言われれば納得できるのか きっと 着地点なんて持ち合わせてない

生かすも殺すも 握っている状態が ひどく恐ろしい そして 私は生かすだろう

真相を確かめたい気持ちと 現実から目を背けたい気持ちと 矛盾を抱えたこの身体に 何かが宿っているのかもしれないという期待と

妹がエコー写真を見せてくれた 母になる妹 何者にもならない私 上手におめでとうって言えたかな

目も耳も開いているのに 目も耳も塞いでいることがある 鈍くあれ 鈍くあれ 鈍くあれ

向いていないことを 無理にやろうとしない ってことをいい加減に覚えろ私 向いていることで活躍しろ私

試して試されて確かめる 積んで積まれて壊される ぐるりぐるりと繰り返す

ぶれないことは良いことではないのです

良かれと思ってやったことでも やり方によっては全く良くない。 本当に 全く。 悲しいほどに。 特に、人に対して「良かれ」は 細心の注意が必要。 「良かれ」なんてエゴだ。

ここでなら死んでもいいなと思える場所があるというのは私にとって生きる強みである。

人に教える時に 赤ペン先生になって 人の何かを正すことで 自分に酔ってはいけない 一歩を踏み出せるようにするための プロとして視点を持てるように 指導者でなければ

何が起こっているんだ 何故そうなるんだ 何を考えているんだ 何処に向かいたいんだ 何から手をつければいいんだ 私は怒っている 私は呆れている 私は虚しい

「なるべく若い方が子どもが喜ぶんで」 お前みたいなもんは、訴えられてまえ。

誠実なちゃんとしてる人なんだろう 足りないところを探しても 姉にはね 分からない この5年の間の 何が良くなかったのだ 何も良くなかったのだ

楽しく会話していたのに 「こんなことしてる場合じゃなかった」 だって 「こんなこと」要員の私です

一歩先ゆく ものの見方を 一歩下がった ものの見方を

いつも いつも いつもいつも いつだって 不完全 髪を乾かしながら 「愛されたいなぁ」と呟いたら ドライヤーが掻き消した わたしの声は届かない