2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

母が鬼なら 私は鬼の子 鬼の子は鬼の子なりに鬼 人の気持ちに 揺さぶりをかけ ふるい分け 何が残るか 何が落とされるか 知りたいだけ 鬼の鬼たるやを横目に 鬼の子は鬼の子たるやを 見せつける 母よ あなたの子は 毅然と鬼となり あなたにまで 揺さぶりをか…

女なら如何なる時も肝を据えなさいと事あるごとに母から言われてきた。 決断が鈍る時、答えを出すのを先延ばしにしたい時、宙ぶらりんのちゃらんぽらんでいたい時は確かにある。 それでも来たるべき時が来れば、己の眼をグワシと開き、人の声に耳を傾けて、…

不透明人間

透明人間について、話がしたい。 透明人間について考えられる時は心穏やかな時だ。 人々は、透明人間のことをもっと想像すべきだと思う。 こんなに膨らむ想像はそうはない。 ラーメンズのコントの中でも特に秀逸な『TEXT』に出てくるやりとりが印象深い。 透…

パンツをはいて

人は誰かによく思われたい、好かれたい、愛されたいと心に服を着せる。 ある人は着飾ることがとても得意だったり、ある人はとても薄着、またある人はとても厚着だったりもする。 時にその服は鎧となり、時にその服は武器にもなる。 私は、その服を脱がすのが…

私が美術館好きだと知ると、芸術を語りたいおじさんが集まってくる。 そして、長い長い、さして面白くもない、過去の栄光やら何やらが入り混じった焦点の合わない話を聞く羽目になる。 そういう時は心を放ち、慈悲の笑みをうっすらと浮かべながら、時が過ぎ…

気味が悪いほどに、嗅覚をフル稼働させて、何を得ようとしているのか。 何もかもを嗅ぎ付ける頭の悪い野良犬のように。 得るものなんて、もう面白さ以外何も残されてはいないのに。 知られたくないことには鍵をかけて。 それが身のため。 これは警告。