女なら如何なる時も肝を据えなさいと事あるごとに母から言われてきた。

 

決断が鈍る時、答えを出すのを先延ばしにしたい時、宙ぶらりんのちゃらんぽらんでいたい時は確かにある。

それでも来たるべき時が来れば、己の眼をグワシと開き、人の声に耳を傾けて、物事の本質を見据え、自分で決断をするように教育されてきた。

 

愛する人を疑うこともある。

信じたくてもそうはさせない状況も。

縋り付きたいことだって、泣き喚きたい時だって。

泣いて、怒って、目を瞑ることも確かにある。

 

許すもひとつ。許さないもひとつ。

 

疑うも信じるも自分次第。

 

 

 

いざ! 今がその時。

肝を据えろ。

腹をくくれ。

自分の尻を自分で拭け。